ファンタスティックエロティカ

紅葉漬最近のスマホは一昔前のデジカメより数段いい。画質もいいし、そこそこ撮れてしまうのである。SNSやブログに載せるには十分だ。ましてや、WEBを見る側にはなんの不足もない写真が撮れる。しかも、いつもポケットに入っていていつでも好きな時に自由に撮れる。そんなわけだから、SNSにはラーメンだのお菓子だの食いものが溢れかえるようにのっている。年寄りには見るだけで腹一杯になる。

それはさておき、そんな風に簡単にいつでも撮れるものだから、スマホはまるでブラックホールのように写真をため続ける。

食いものばかりか、飲み会で一緒した友人知人のあられもない姿がラーメンの隣に。その隣には子供や孫の写真など、実に脈絡なく並んでいるのだ。

前置きが長くなった。吾輩のスマホも同様の写真チャンプルー状態である。

今宵、溜まり続けたその写真をめくっていると、な、な、な、な、な、なんとファンタスティックな、なんとエロティックな写真が吾輩に秋波を送ってきた。

紅葉漬である。福島の名産である。鮭の麹漬けである。箸の先でほんの少しひとつまみ、鼻腔にその香りを深く静かにかぐ。麹の香りと鮭の脂の香りであろうか、鼻腔のそのまた奥の薄い頭底骨を通り抜けて、直接脳下垂体に働きかけてくるような実にうまし香りである。

それより何より、その姿である。ぬめりを持った濃いピンクの鮭の身に淡雪の白さを持つ麹の一粒一粒がまとわりついている。実にファンタスティック、まさにエロティック。眺めているだけでもよおしてきそうである。

そして勿体をつけながら箸先に摘んだほんの少しのそれを口中に運ぶのだ。舌先でまろびつつ、良質の鮭の脂が口中に広がっていくのを感じ、追いかけるように麹の香りが、今度は反対方向から鼻腔に上っていく。奥歯でその身を噛むようにすると、それはもっと主張しはじめ、まろやかな塩味が追いかけてくるのだ。

そこでおもむろに、米の味がガツンとくるような純米酒をクピリとやると、こりゃたまりませぬ。口の中が大人のワンダーランド。頭の中ではミラーボールがグルグル回り、これぞまさに、ファンタスティックエロチカである。

ううむ、写真一枚でここまで妄想できる自分を褒めてやりたい。歳はとっても妄想力健在である。いささか羊頭狗肉の題をつけてしまった感もあるが、騙されたと思って福島名産紅葉漬、一度召し上がれ。一番小さい袋がひとつあれば、酒一升飲めること間違いなし。

 

ブリキ男は忽然と現れる

ブリキ男そいつは春の柔らかな日差しの中に忽然と現れた。

道行くものたちを一顧だにせず、虚空を睨みつけている。

そいつはこけおどしの銀色鎧に身を包み、ひたすら立つ。

もしかすると、そいつは俺の訪れを待って現れたのか。

ブリキの面のその奥で眼の玉が鈍く光るのを、俺は確かに見た。

 

鳩時計の音がボクの恐怖を呼び起こす?

お医者さんの建物

子どもの頃、といっても小学生になる前かなあ。
あ、言っときますが、小生幼い頃の記憶は結構忘れずに持っております。
反面、最近のことをよく忘れるようになりましたが…。

横道にそれました。

小学校に入る前、体の弱い子だったボクは、ものもらいが出来た、飴玉を喉につかえた、風邪を引いた、下痢をしたなどなど、ともかく家族にはしょっちゅう心配をかける子でした。

その頃、そんな色々の折にお世話になったのがこの写真の建物。
その昔はS木医院といいましたが、何かあるとここにつれてこられたものです。

ここに来るのが怖くて、つれてくるたびに駄々をこね、往生したでしょうね。
玄関を入ると待合室があるのですが、やたら高い天井で、壁には鳩時計。例の松ぼっくりみたいのが先に付いた長い鎖が2本ぶら下がってる奴。で、時間になるとジーっとなってカタンと窓が開き、ポッポー。これがシーンとしているところに突然鳴るもんだから、怖かった。

それより怖かったのは、診察室。

あれ? そういえば先生の顔は覚えてないや。白衣だけだなあ。あとおでこに付いたドーナッツにような穴のあいた丸いきらきら光る鏡。それと聴診器。
黒いビニール張りのくるくる回る回転椅子。
先生の椅子も黒いビニール張りで肘掛が付いてる。
机の上の銀色に光る金属製の四角いお皿。
銀色のお皿に乗っているのはなにやら痛そうなものばかり。
そういったものに囲まれると、体が固まってしまって泣き出すにも泣き出せなかった。

幼い頃のそういう記憶が、この建物の前を通ると思わずよみがえってくる。
昭和の雰囲気を身にまとったこの建物、いつまでも残って欲しいものです。

通りに面した一階部分は後から付けたんでしょうね。

旅は道連れワンカップ、ミックスナッツに貝柱

旅の道連れ新幹線なんぞに乗っていると旅情というものがひとつも感じられません。

飛行機はちと違います。あれは、乗るまでが長い。飛行機の席に腰を落ち着けるまで、ご存知の通り長い時間待つのであります。
その待ち時間の間に、窓の外に見える機体に、なんだよプロペラかよとか、ちょっと古そうだなとか、もしかして落っこちたら、なんてことが頭を過ぎるのです。ま、一種の興奮状態というのかもしれませんね。しかしそう思いながらも、これから訪ねる先のことを思うのであります。まあ、これも旅情というのでしょうかねえ。

しかし、なんといっても旅情というは、列車の旅(新幹線除く)や船の旅が一番でしょう。
時間をかけてゆっくりゆっくり目的地に近づく。車窓や船窓から見える景色が少しずつ変化を見せていきます。窓を流れていく景色の中に、風や風の匂い、そこに住む人たちの生活までも、そこはかとなく感じ取ることが出来ます。

まあ小生に船旅は高嶺の花。
列車の旅は、時間とほんのちょっとへそくりを使えば行かれない事はありません。
目的地が遠距離になればなるほど、飛行機より高い。そういう意味では贅沢な旅です。

思えばけっこう乗りました♪

旅の手帳

旅に出ました。
それも列車の旅です。

出ましたといっても、出たのは2月の半ば。
ちょいとした野暮用が、なんとまあ都合よく九州は鹿児島に出来たのでした。
これはもう放っておくことはできません。

だって念願の鉄道による九州一周ができる絶好の口実が出来たのですから。

一日目の夜、まずは当地から東京へ。
でもって、東京からは寝台特急サンライズ瀬戸で岡山へ向かうのでした。

サンライズには一度痛い目にあっています。
高松に向かうのに意気洋々と乗車したのはよかったのですが、なんとまあ折悪しく豪雨にめぐり合うことになります。深夜を過ぎてもなかなか関東圏を脱出できず、たっぷり止まってちょびっと進むの繰り返し。目的地までは時間に間に合いそうも無いので、後ろ髪を引かれながら泣く泣く京都で下車。新幹線に乗り換えたのでした。

こんどはかような事もなく、列車はことんことんスイスイと進みます。
岡山乗換えでしたから、完乗というわけには行きませんでしたが、あとわずかに残った高松までは次の機会に乗りつぶしましょう。それとも、同じサンライズで出雲へ行くのが先かもしれませんね。

ともあれ定刻には岡山到着。
岡山からは新幹線みずほに乗り換えるとあっという間の、KAGOSHIMAAAAAAAAA!

 

ショールーム

趣味のものを両サイドのカラムに展示してみた。
ショールームみたいで気に入っております。
写真をクリックしたらアマゾンに飛んじゃったりして、まあそれもご愛嬌でございます。
でも、なんとなく格好になったんじゃない(^^

The Get DownでHip Hopを学習してみた

Netflix 敬遠していたんだけど、これだけのために加入した。
1970年代、ニューヨーク、荒廃するブロンクス、ディスコブーム、不景気、大停電、ドラッグ、そしてヒップホップの黎明期、DJ、スクラッチ、MC、ライム、ラップ、B-Boy、グラフティ、ゲイカルチャー、…面白かった。次のシーズンが待ち遠しい。

レントの予習

ミュージカル「レント」の20周年記念ツアーが、この冬に来日するんだそうで、こりゃ観たいなと、ひそかに狙っております。
英語がからきし駄目なほうで、そんな奴が観るのにはちと辛いものがあります。
当然のことながら字幕は付くようですが、あれは大抵舞台の端っことかに表示されます。映画なら字幕付きでもなんとかOKですが、舞台はねえ…。
首が痛くなるし、第一、芝居に集中できません。
あ、もちろん、前のほうの席で見た場合ですがw
かといって後ろ過ぎてもねえ。
そんなわけで、DVD登場です。
もう一度観てあらすじをしっかりぶち込んでから出かけると楽しいかもしれません。