思い込みは恐ろしいもんだ

別になまっているわけじゃないんですよね。
誰かがそう発音するからそれを踏襲するんでしょうな。
でも気になるんですよ。
つい注意したくなる。
でも、この野郎知ったかぶりしてといやな奴に思われるといけないので、そのままにしておくのです。
ところがそういうときに限って、なんどもなんどもその言葉が出てくる。
気持ち悪いもんだから、そうですか「デスクトップ」ですか、などと相手の注意を喚起する。そうするってぇと、まるでこちらが間違っているかのように、そうです「ディスクトップ」ですなんて言い返して来たりする。
ああ、今日もそういう人がいた。

デトックス

ほろ酔いの地下鉄西船橋行き   2015/01/09

シーツ体に巻き付けて六時半   2015/01/09

九段下のホテルの部屋の狭さに   2015/01/09

総武線の警笛一声四ツ谷   2015/01/09

三連休盛岡行きの混雑   2015/01/09

目が覚めて午前三時に五分前   2015/01/10

キーボード暫し休めて外は雪   2015/02/12

この雪は名残の雪かはろはろと   2015/02/12

空調の音喧し雪の果   2015/02/12

武蔵野線の揺れにまかせて春時雨   2016/04/06

宴会を逃れて静けさにひたる   2016/06/23

石塊ひとつ心に抱え帰途につく   2016/09/27

どうしようもない時間に目が覚めた  2016/09/27

秋雨がアスファルト染めている朝   2016/09/27

JUJUといふ歌い手が歌ってゐる   2016/09/29

身体の天辺に頭痛をのせてゐる   2017/01/29

月曜といふ憂鬱が近づゐて来る   2017/01/29

激しさが空に散りゆくゲットバック   2017/1/30

月曜の闇が歯の疼きを運んでくる   2017/01/30

17時32分の月がスイングする   2017/01/31

三日月が君の声をささやきに変える   2017/01/31

開花予報が運んできたボクの高血圧   2017/03/31

頭の中を音立てて滾る血流   2017/04/01

野火焚せんとしてライターのガス切れ   2017/04/03

志は高く血圧は低く

とある病院の女医さん会いたさに、2ヶ月に1度定期通院している。
総合受付を済ませて診療科の窓口で更に受付を済ませる。
待合室のベンチに腰掛ける前に、部屋の隅に設置してあるある血圧計で血圧を測る。
測り終わると、測定値のプリントされたレシートが出てくるので、それを再度診療受付へ提出。あとは自分の名前が呼ばれるのをひたすら待つ。

数年前から、レシートに印字された血圧の値が高いのだ。
病院で測ると130の80ぐらいで推移していたものが、気付いた頃には上が150を超えていた。
体のほうはなんとも無く、まあ普通なのだが、ちと気味が悪いので起床時、就寝前の血圧を記録してみた。
一月ほど記録してみたが、病院で測るほど高くない。
こりゃあ病院に行って白衣を見ると上がるってぇ奴だなと、その折にはそう自己診断した。
それが2015年の7月。
先月、定期通院の日。
システムが変わって、今度はセルフではなく先生が血圧を測ってくれる。
おいおい、170の90だと。

少しおかしいですねえ。
なんとも無いですか?

まったくなんともないので、
先生を前にときめいているんじゃないですかと軽口を言うと、
う~ん、ときめいてもこんなには高くはならないですねえ。

まあ、一応気をつけて記録してみてくださいとご指示が出た。

その後、気をつけて計っているが、135から140の間ぐらいで、ははん、ボクはやっぱり高血圧気味か、太りすぎだよなあ、食いすぎだもの、体も動かさないしと、自分勝手に思い込む。
とり合えず、糖質ダイエット、間食をしない、ウォーキングにするかそれともジムにでも行くかと、….この辺が勝手に妄想しているだけで、なんら改善には移行しないのがボクらしいところで。

先週末、突然来た。
夕食を食べていると、突然寒気が来て風邪かと思った。
手足の先が冷たくなって、食事も早々に寝ることにした。
布団に入ったはいいものの、どうにも落ち着かない。
あっちにゴロリ、こっちにゴロリ。

あれ?!
もしかすると….、
おい、血圧計持ってきてくれ。

案の定だった。
175の95。
すぐさま閉院間近だった近所の医院にすべりこんだ。

薬を飲んだら楽になった。
今のところ、安定している。
これでまた服用する薬が増えた。

母親も血圧が高かったので、自分も十分注意せねばなるまい。
太りすぎにも注意。
ほこりをかぶっているワンダーコアを引っ張り出そう。朝も早くなったのでウォーキングでも。そうそう、近所のジムに通ってみようか。
思っているだけでなく、実行だな。

志は高く血圧は低くだ。

夢はふくらむのこころだあ!

昨日届いたこの本、寝床に持ち込んでページをめくりながら眠りに付いた。

夢の中で軽便鉄道に揺られ、トンネルを抜け鉄橋を渡り、山懐の一件宿へ向かった。
「お寒いところをこんな山奥まで」
仲居に案内されてちんまりした部屋へ通される。
部屋の真ん中には炬燵。
「寒いがらなし。あとでまた火ぃ見に来ますから、まずは風呂でも」
仲居に進められ湯に向かう。
宿の端のほうに暗く長い階段があって、その先が風呂場らしい。

ざぶりと湯をかぶって手ぬぐいを頭に乗せ、足先で湯の温度を測るようにそろそろと風呂につかる。
湯船に流れ込む湯の音と、ざあざあと溢れる湯の音。
窓の向こうには雪が積もった山肌。
湯船の中で体を動かすたびに、湯気が高い天井に舞い上る。
カラリトと音がして風呂場の戸が開いた。
さぶりと湯をかぶる音。
桶を置く音が風呂場の中にカコ~ン。
静かに湯船に滑り込んでくる湯音。
そっと後を振り向くと、おいおい、おなごではないかいな。
向こうが背を向けているうちに早々に退散しかけようとしたら、おなごクルリと振り返る。

な、なんじゃ、うちの女房じゃあるまいか。

気付くと同時に、頭の上に天井から冷たいしずくがポタ~ン、ひやり。

女房殿のおかげで早起きできました。

危険なブラック・マジック・ウーマン

いつぞや某会の仲間に見せ付けられて以来、いつもアマゾンで眺めている。
思わずポチリそうになるのですごく危険。
バッテリーはあまり持たないそうだが、これで映画を撮ってみたい。
ドキュメンタリー映画だ。
とりあえず、わが連れ合いの生態を記録…と、また妄想が始まってしまうのであった。
ああ、あの人、君にならあげてもいいって言ってくれないかしらん。

#シネマ

そんな餌で釣れるわけあらしまへん

フィッシング昨日あたりから、こんなメールが次から次へと飛び込んできます。
どうやら全国的に大流行らしいですね。
フィッシング・メールらしいですから気をつけましょう。

もっとも、マイクロソフトの名前を使ってドメインが全く違いますから、誰もがおかしいぞって思いますよね。
ドメインを見なくても、件名だけでも怪しいもんなあ。
ま、釣られないように気をつけましょうね。

 

ファンタスティックエロティカ

紅葉漬最近のスマホは一昔前のデジカメより数段いい。画質もいいし、そこそこ撮れてしまうのである。SNSやブログに載せるには十分だ。ましてや、WEBを見る側にはなんの不足もない写真が撮れる。しかも、いつもポケットに入っていていつでも好きな時に自由に撮れる。そんなわけだから、SNSにはラーメンだのお菓子だの食いものが溢れかえるようにのっている。年寄りには見るだけで腹一杯になる。

それはさておき、そんな風に簡単にいつでも撮れるものだから、スマホはまるでブラックホールのように写真をため続ける。

食いものばかりか、飲み会で一緒した友人知人のあられもない姿がラーメンの隣に。その隣には子供や孫の写真など、実に脈絡なく並んでいるのだ。

前置きが長くなった。吾輩のスマホも同様の写真チャンプルー状態である。

今宵、溜まり続けたその写真をめくっていると、な、な、な、な、な、なんとファンタスティックな、なんとエロティックな写真が吾輩に秋波を送ってきた。

紅葉漬である。福島の名産である。鮭の麹漬けである。箸の先でほんの少しひとつまみ、鼻腔にその香りを深く静かにかぐ。麹の香りと鮭の脂の香りであろうか、鼻腔のそのまた奥の薄い頭底骨を通り抜けて、直接脳下垂体に働きかけてくるような実にうまし香りである。

それより何より、その姿である。ぬめりを持った濃いピンクの鮭の身に淡雪の白さを持つ麹の一粒一粒がまとわりついている。実にファンタスティック、まさにエロティック。眺めているだけでもよおしてきそうである。

そして勿体をつけながら箸先に摘んだほんの少しのそれを口中に運ぶのだ。舌先でまろびつつ、良質の鮭の脂が口中に広がっていくのを感じ、追いかけるように麹の香りが、今度は反対方向から鼻腔に上っていく。奥歯でその身を噛むようにすると、それはもっと主張しはじめ、まろやかな塩味が追いかけてくるのだ。

そこでおもむろに、米の味がガツンとくるような純米酒をクピリとやると、こりゃたまりませぬ。口の中が大人のワンダーランド。頭の中ではミラーボールがグルグル回り、これぞまさに、ファンタスティックエロチカである。

ううむ、写真一枚でここまで妄想できる自分を褒めてやりたい。歳はとっても妄想力健在である。いささか羊頭狗肉の題をつけてしまった感もあるが、騙されたと思って福島名産紅葉漬、一度召し上がれ。一番小さい袋がひとつあれば、酒一升飲めること間違いなし。

 

ブリキ男は忽然と現れる

ブリキ男そいつは春の柔らかな日差しの中に忽然と現れた。

道行くものたちを一顧だにせず、虚空を睨みつけている。

そいつはこけおどしの銀色鎧に身を包み、ひたすら立つ。

もしかすると、そいつは俺の訪れを待って現れたのか。

ブリキの面のその奥で眼の玉が鈍く光るのを、俺は確かに見た。

 

鳩時計の音がボクの恐怖を呼び起こす?

お医者さんの建物

子どもの頃、といっても小学生になる前かなあ。
あ、言っときますが、小生幼い頃の記憶は結構忘れずに持っております。
反面、最近のことをよく忘れるようになりましたが…。

横道にそれました。

小学校に入る前、体の弱い子だったボクは、ものもらいが出来た、飴玉を喉につかえた、風邪を引いた、下痢をしたなどなど、ともかく家族にはしょっちゅう心配をかける子でした。

その頃、そんな色々の折にお世話になったのがこの写真の建物。
その昔はS木医院といいましたが、何かあるとここにつれてこられたものです。

ここに来るのが怖くて、つれてくるたびに駄々をこね、往生したでしょうね。
玄関を入ると待合室があるのですが、やたら高い天井で、壁には鳩時計。例の松ぼっくりみたいのが先に付いた長い鎖が2本ぶら下がってる奴。で、時間になるとジーっとなってカタンと窓が開き、ポッポー。これがシーンとしているところに突然鳴るもんだから、怖かった。

それより怖かったのは、診察室。

あれ? そういえば先生の顔は覚えてないや。白衣だけだなあ。あとおでこに付いたドーナッツにような穴のあいた丸いきらきら光る鏡。それと聴診器。
黒いビニール張りのくるくる回る回転椅子。
先生の椅子も黒いビニール張りで肘掛が付いてる。
机の上の銀色に光る金属製の四角いお皿。
銀色のお皿に乗っているのはなにやら痛そうなものばかり。
そういったものに囲まれると、体が固まってしまって泣き出すにも泣き出せなかった。

幼い頃のそういう記憶が、この建物の前を通ると思わずよみがえってくる。
昭和の雰囲気を身にまとったこの建物、いつまでも残って欲しいものです。

通りに面した一階部分は後から付けたんでしょうね。