何が始まるんですかね

丸の内中央の改札口を出たら、警備の人や、大勢の人が広場を囲んでいたので、なんだなんだと早速首を突っ込んだ。
どなたかいらっしゃるんですかね、その辺の人に聞いたけど、誰も分からん。
さあ、なんなんですかねえ、偉い方がいらっしゃるんじゃないでしょうか、と皆さんよく分からずに足を止めている。
外交ナンバーの公用車が数台、傍に止めてあり、クルマには何やら派手な国旗らしきものが見て取れる。
あれはどこの国旗ですかねと、先ほど尋ねた人と違う人に聞いてみると、ベナンだという。
ベナン共和国ってどこなんですかと、逆に問われて、さあ、南太平洋の島国じゃないですかと答えたが、後で調べたらこれはまるっきり外れ。
警備の人が、写真の撮影をなさる方はフラッシュを焚かないでください、馬が驚きますから。
ひょっとすると馬車が来るんですかと、ベナンを教えてくれたご老人に尋ねると、信任状を頂きに行くときに車か馬車か選べるらしいですよ、ベナンの大使のようですと回答が返ってきた。
そのうち、皇居の方面が少し騒がしくなって、護衛の人が馬で先導し馬車二輌がやってきた。
馬車は丸の内中央口に付けられ、どうも、そこからは電車で帰るのかどうか、最後までは見届けられなかった。
ただ、馬車から降り立った何名かの方は、どう見ても南太平洋の島国の方ではないようで、褐色の大きな体にまとっていた原色の民族衣装は、アフリカのもののようであった。
いずれにせよ、珍しいものを見せてもらいました。

親父

何年も何度も着古したパジャマ。厚手なので、この時期になると引っ張り出して着る。右手の袖口に白と灰色と黒の絵の具が引っ付いていて、何度も何度も洗っても取れない。
亡くなった父親が着ていたパジャマで、自分には少し大きいのが、かえって楽でいい。
まだ働き盛りの時に、仕事での事故が原因で胸から下が不自由になった父は、動かぬ指の間に絵筆を挟み、かろうじて動く肘と肩を具合よく動かして、ベッドの上で器用に絵を描いた。
このパジャマ、その時のパジャマ。
さあ、夢の中で親父に会ってくるか。
お前も今日で67かと、笑いながら祝ってくれるだろうか。

思い込みは恐ろしいもんだ

別になまっているわけじゃないんですよね。
誰かがそう発音するからそれを踏襲するんでしょうな。
でも気になるんですよ。
つい注意したくなる。
でも、この野郎知ったかぶりしてといやな奴に思われるといけないので、そのままにしておくのです。
ところがそういうときに限って、なんどもなんどもその言葉が出てくる。
気持ち悪いもんだから、そうですか「デスクトップ」ですか、などと相手の注意を喚起する。そうするってぇと、まるでこちらが間違っているかのように、そうです「ディスクトップ」ですなんて言い返して来たりする。
ああ、今日もそういう人がいた。

夢はふくらむのこころだあ!

昨日届いたこの本、寝床に持ち込んでページをめくりながら眠りに付いた。

夢の中で軽便鉄道に揺られ、トンネルを抜け鉄橋を渡り、山懐の一件宿へ向かった。
「お寒いところをこんな山奥まで」
仲居に案内されてちんまりした部屋へ通される。
部屋の真ん中には炬燵。
「寒いがらなし。あとでまた火ぃ見に来ますから、まずは風呂でも」
仲居に進められ湯に向かう。
宿の端のほうに暗く長い階段があって、その先が風呂場らしい。

ざぶりと湯をかぶって手ぬぐいを頭に乗せ、足先で湯の温度を測るようにそろそろと風呂につかる。
湯船に流れ込む湯の音と、ざあざあと溢れる湯の音。
窓の向こうには雪が積もった山肌。
湯船の中で体を動かすたびに、湯気が高い天井に舞い上る。
カラリトと音がして風呂場の戸が開いた。
さぶりと湯をかぶる音。
桶を置く音が風呂場の中にカコ~ン。
静かに湯船に滑り込んでくる湯音。
そっと後を振り向くと、おいおい、おなごではないかいな。
向こうが背を向けているうちに早々に退散しかけようとしたら、おなごクルリと振り返る。

な、なんじゃ、うちの女房じゃあるまいか。

気付くと同時に、頭の上に天井から冷たいしずくがポタ~ン、ひやり。

女房殿のおかげで早起きできました。

鳩時計の音がボクの恐怖を呼び起こす?

お医者さんの建物

子どもの頃、といっても小学生になる前かなあ。
あ、言っときますが、小生幼い頃の記憶は結構忘れずに持っております。
反面、最近のことをよく忘れるようになりましたが…。

横道にそれました。

小学校に入る前、体の弱い子だったボクは、ものもらいが出来た、飴玉を喉につかえた、風邪を引いた、下痢をしたなどなど、ともかく家族にはしょっちゅう心配をかける子でした。

その頃、そんな色々の折にお世話になったのがこの写真の建物。
その昔はS木医院といいましたが、何かあるとここにつれてこられたものです。

ここに来るのが怖くて、つれてくるたびに駄々をこね、往生したでしょうね。
玄関を入ると待合室があるのですが、やたら高い天井で、壁には鳩時計。例の松ぼっくりみたいのが先に付いた長い鎖が2本ぶら下がってる奴。で、時間になるとジーっとなってカタンと窓が開き、ポッポー。これがシーンとしているところに突然鳴るもんだから、怖かった。

それより怖かったのは、診察室。

あれ? そういえば先生の顔は覚えてないや。白衣だけだなあ。あとおでこに付いたドーナッツにような穴のあいた丸いきらきら光る鏡。それと聴診器。
黒いビニール張りのくるくる回る回転椅子。
先生の椅子も黒いビニール張りで肘掛が付いてる。
机の上の銀色に光る金属製の四角いお皿。
銀色のお皿に乗っているのはなにやら痛そうなものばかり。
そういったものに囲まれると、体が固まってしまって泣き出すにも泣き出せなかった。

幼い頃のそういう記憶が、この建物の前を通ると思わずよみがえってくる。
昭和の雰囲気を身にまとったこの建物、いつまでも残って欲しいものです。

通りに面した一階部分は後から付けたんでしょうね。

ショールーム

趣味のものを両サイドのカラムに展示してみた。
ショールームみたいで気に入っております。
写真をクリックしたらアマゾンに飛んじゃったりして、まあそれもご愛嬌でございます。
でも、なんとなく格好になったんじゃない(^^

レントの予習

ミュージカル「レント」の20周年記念ツアーが、この冬に来日するんだそうで、こりゃ観たいなと、ひそかに狙っております。
英語がからきし駄目なほうで、そんな奴が観るのにはちと辛いものがあります。
当然のことながら字幕は付くようですが、あれは大抵舞台の端っことかに表示されます。映画なら字幕付きでもなんとかOKですが、舞台はねえ…。
首が痛くなるし、第一、芝居に集中できません。
あ、もちろん、前のほうの席で見た場合ですがw
かといって後ろ過ぎてもねえ。
そんなわけで、DVD登場です。
もう一度観てあらすじをしっかりぶち込んでから出かけると楽しいかもしれません。

写真がどこかに

いってしまった。

引っ越しをしているうちに手順をちょっとミスったのか、写真がどこかへいってしまったようです。
過去のログを見ていて初めて気がつきました。
写真が貼り付いているべき場所に見苦しいマークがついています。
まあ、いいでしょう。
そのままにしておきます。、