曇りのち・・・

政を治める人々が代わられてもうすぐひと月。

この短い間に、なるほど前の人々とは明らかに違う動きや違う発言をなさり、ああやはり力んでおっしゃられていた平成維新とはこの事かと、時には新鮮にも見え、またある時は大丈夫かしらんと覚えながら、目の前をニュースは慌ただしく流れてまいります。

まだ時間もさほど立っておりませんので市井の民の生活にはさほども影響は見えてはまいりませんが、それでもいち早く行動を起こされた補正予算の見直しは民にも少なからず動揺を与えたののでございます。
ある方々には喝采を持ってある方々には失意を持って。

どこか遠くのほうで見ておりましたこの予算見直しでございますが、あにはからんや、手前どもにも間接的に影響が及ぶ気配がございます。

ご存じのように、昨年来の大きな景気落ち込みは、手前どものような小さな町工場にも遠慮会釈なく襲ってまいりました。

それ以来、爪に火灯すごとき生活を余儀なくされておりますが、それでもわずかな社員たちと苦を共にせんと時には臨時の休業を行い、さらには社員が心待ちに楽しみにしている賞与の支給もやむを得ず打ち切り、一人たりとも解雇などせぬよう頑張ってきたのでございます。

本年度に入り一部のお客さまからの引き合いが増加してまいりました。
いわゆる補正予算がらみのお仕事でございます。
苦しい思いを続けておりました手前どもには干天の慈雨でございます。
この慈雨、手前ども社員一同の糊口を贖うにはまだまだ不足でございます。
しかしそれでも涙が出るほどありがたく思ったのでございます。

ご要求に一所懸命努めようと、厳しい品質条件を乗り越え、価格引き下げにも真摯に対応し、定められた納入期限を遅れたことなど一度たりともございません。
しかし、ここに来て先行きに陰りが見えてまいりました。予算見直しの動きでございます。

手前どもの多くの客様には、この8月、9月、やや明るさが見え始めましたものの、その明りはほの明かり。希望を奮い立たせるような強い大きな明りではございません。
さりとて今までは明りすら見えなかったのでございますから、変化の萌芽は感じ取ることができるのでございます。
これがこの先、明るさを強さをいや増して行くことにわずかなほんのわずかな希望を見出そうと努力しているさなか、為替や株式市場が冷や水をかけるような動きを見せたのは誠に残念なことでございます。

再び明りは雲間に隠れようとしております。
今年の雪が降るころ、いわゆる二段底なるものが来ぬように祈るばかりです。
せっかくこうして1年近く社員達と身を寄せ合いながら凌いでまいりました。
これが散り散りにならぬよう維新を行われました方々には私どもに希望をお与えくださいますよう、切にお願い申し上げます。

まあ、しゃあないなあ、頑張るか。

寂しい夕食

さて今宵の夕食は、ピザのデリバリー。寂し。

女房殿は友人と、年に一度のちょうちん祭りにお出かけ。
残されたお袋様と私めは、
「晩飯何にしようかー」
つくるのも面倒だし、
「寿司でもとるか」
しばし、ミーティングを繰り返した後、
「よし、わかった。ピザでもとるか」
「ピザってなに?」
と、お袋様。

お袋様、最近少し、と云うよりかなり記憶力に問題あり。

「ほらさあ、子供たちがいる時よくとって食べたでしょ」
「そうだっけ」
と、しれっとした顔。

(さっきはカレンダーの読み方講習を1時間)

そんな訳でお袋様の記憶の糸を解きほぐしながらピザのデリバリー。