9回目の黄色いハンカチ

晩飯を食べてゴロゴロしていたら、テレビで昔の映画「幸せの黄色いハンカチ」をやっていた。笑ったりホロリとさせられたりしながらついつい最後まで見てしまった。

ラストシーン、主人公の高倉健が高台の炭住に翻る黄色いハンカチを見つけ、登っていく。倍賞千恵子演ずる妻が、ハンカチの下にいる。会えなかった6年間、すれ違っていた思いがふたり見つめ合って一気に解ける。

3月11日、待っていても帰らない人、帰ろうとしても待つ人がいない人。この9年間に、映画のラストシーンをつい重ねた。

大徳寺の坊さんの法話だったか、こんな話を覚えている。
般若心経の「色即是空、空即是色」について、色というのはカタチあるもの、空というのはカタチないものと考えなさい。
「カタチあるものはすなわちカタチがない」
「カタチのないものはすなわちカタチがある」
仏様になってこの世の姿がなくなってもその魂は依然としてあなたのそばに存在するのです。

当時大好きだった叔父を亡くしたばかりだったので、この話がストンとふに落ちた。

3月11日、あっという間の9年。
映画を見ながら、そんなことを思い出した。

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