必需品

嫌ですねえ。
余震が続きますよ。
だいぶ慣れてはきたのですが、それでもグラリとくると、思わず腰を浮かせてしまいます。

今朝もそうですよ、例によってシャワーを浴びておりますと、グラリ。
体にまだシャボンを付けたままで、一応逃げ口の確保です。

風呂場の戸と脱衣所の戸を、ガラリ!バタリ!と開け放ちます。
ああ、こんな貧相な体をさらしたまま、オレはこの家の下敷きになっちまうんだろうかと、幽体離脱した自分が上空から俯瞰したショットが一瞬だけ頭をよぎります。
あっ、股間だけは隠しておきたいので、タオルを手に取って腰に結ぼうとするすのですが、腹がでかいのかタオルが小さいのかしっかり巻けません。
バスタオルを取ろうと、脱衣所の床に足を伸ばすと、そこにあったはずのバスマットが、先ほど慌てて戸を開けた時に蹴とばしたか、着地すべき足の位置にはありません。
濡れている足が、洗面所の床でヌルリと滑ります。
一方の足は、まだ風呂場の中です。
ということは、このまま股裂きの体制で股間を打ち付け、あゝなんとみっともない。
こんなことで女房に救急車を呼ばせたくない。
だいいち、その女房にも見せたくない。
踏ん張れ。

おゝ、踏ん張った。

体勢を立て直し、バスタオルを腰に巻き、脱衣所から女房に、

おい、地震だぞ!

あら、地震だったみたいね。

風呂場での慌てぶりを見られなかったことだけが幸いでした。
余震が続きます。
お風呂に入るときは、すぐ手の届くところにバスタオルを置いておくといいですね。

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