エアコン

二階の部屋の天井は屋根との間にあんまし隙がねえものだから、お天道様にちいっとばかり焼かれると、もわあっと熱気がこもる。「エアコン付けましょうか」と若い奴が入ってくるなり、つい先に部屋で待っていたおいらに声をかけるから、「いらねえよ、窓を開けりゃあいいじゃねえか」と応えると面白くなさそうな表情がちらりと顔を過ぎったがすぐに繕って「そうですね、もったいないですよね」とつくり笑いで応じた。そのあとばらばらっと部屋に入ってきた連中に、おい、時間はとうに過ぎていると腹の中で毒づいた。最後に入ってきた奴が黙ってエアコンのスイッチを入れたので、その騒音と最初に出てくる生ぬるい風で部屋は一瞬前より暑くなり、その後徐々に冷気に変わっていった。

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