落語

いいねえ落語は。こないだどうにも暇だから録画しといた落語をね、ええ聞きましたよ。暇つぶしにね。ところがどうだい、暇つぶしなんていったら罰が当たるよ、罰が。これがなんともいいねえ。一席目は火炎太鼓、これはやっぱり志ん生のが一番で、申し訳ないが欠伸をしながら聞いてましたよ。ところが二席目の二階ぞめき、こりゃよかったよ。何ともまあ若旦那が良くできてる。この話なんざあ、例の、ホレ、寅さんの下敷きになってるんだろうねえ。山田監督も落語好きだもの。若旦那の夜遊びを治すのに番頭が計らった二階に吉原を作っちまう。もちろん見立てだ。女も客も誰もいやしねえ。そこを若旦那がぞめくわけですなあ。吉原というかたちはこしらえてあっても、そこにいる連中はみんな若旦那の頭ン中で生まれる。こりゃまさしく寅さんが、旅先や団子屋の例の連中に語って聞かせるあの場面ですよ。いや、面白かった。もちろん三席目の中村仲蔵にも泣かされましたがね。

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