Giving You The Best I Got

おはようございます

最近
目の焦点を合わせるのに
苦労することが多いので
字を大きくすることのできる
電子書籍が便利

とはいうものの
手触りや匂い
掌で感じる重さ
実際の単行本には敵わない

先日の上京時
本を一冊携えた

今時の電車の中は
スマホの画面に
目を落とす人が絶対多数
本を読む人は少ない

そんな中で
大袈裟に単行本を取り出すのも
何やら気恥ずかしい

久しぶりに乗った路線なので
車窓を見ながら感慨に耽ったり
居眠りをしていて過ごす

せっかく携えた本も
カバンの中

用事を済ませて
帰りの新幹線で
出番がやってきた

時間の都合も良かったので
各駅停車の新幹線
途中から席もガラガラだろうし
読書の時間も少し稼げる

読みさしの頁を開いて
物語の中へ

砂原浩太朗の「黛家の兄弟」
不覚にも車中で泣きそうになり
平成を装い顔を上げて
辺りを見回したら
周囲は空席

最後までまだ先はあるが
余韻を楽しむのに本を閉じた
最近は涙腺が弱くなった

さて
今朝の寝床でミュージック
Anita Baker
Giving You the Best I Got

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